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宮崎駿の『罪』とは?  岡田斗司夫&FREEex 『風立ちぬ』を語る

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岡田斗司夫&FREEex 著「『風立ちぬ』を語る 宮崎駿とスタジオジブリ、その軌跡と未来 」(光文社新書)を読みました。

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いやー、やっぱり岡田センセイのオタク語りはめちゃくちゃ面白い。昨年夏に公開され大ヒットとなった宮崎駿監督の『風立ちぬ』を「薄情者の恋愛話」と喝破し、作品中の各シーンから主人公の二郎が美しいモノにしか興味の無い求道者であり非人間性の強い男であること、そんな二郎を愛したヒロインの奈緒子の心の動きを読み取り、分析していく観察眼はさすがの一言。これを読んだら、みんなすぐにでも本作をもう1回観たくなるハズ。

自分も『風立ちぬ』は最後まで面白く観たものの、飛行機のシーンや二郎と奈緒子の純愛、登場人物の清廉潔白さなどどれもこれもがあまりにキレイすぎて、終始尻がムズムズする気分を味わった。でも本書で語られてるように、この二郎が宮崎駿の分身であり、長年に渡りひたすらメカと美少女という「美しいもの」を追い求めた宮崎駿の自伝的作品だと解釈すると、宮崎駿が思うキレイなもの(飛行機、美少女、優しい人々)だけを詰め込んで、キレイな絵で見せつけた演出にも納得がいく。そして映画ラストの奈緒子の「あなたは生きて」というシーンは、家族を顧みず、ひたすらアニメ作りに没頭したハヤオ自身の罪を赦してほしいという願望でもある。『風立ちぬ』とは、まさにハヤオのハヤオによるハヤオのための映画なのだ。

他にも『借りぐらしのアリエッティ』の分析や、宮崎駿の息子:吾郎との確執、後継者がいないジブリの行く末など、ニコ生ゼミなどで語った内容と重なる部分も多いものの、こうして「ジブリ論」が一冊にまとまって新書サイズで読めるのはありがたい。岡田センセイの社会評論や自己啓発(スマートノートなど)も良いけれど、やっぱり岡田さんの核はオタキングなので、もっともっとオタク評論の本も読みたいですね。。思えばひとり夜話イベントで岡田さんが語ったガンダム論に触発されて次の日にガンダムDVD-BOXを購入しちゃったし、昔に田中公平・山本寛と一緒にアニメやゲーム業界の悪口を言いまくる「封印」シリーズで抱腹絶倒したし、岡田さんの「人を引き込む語り芸」の真骨頂がオタク談義にあると思いますので、是非。

さて今や全世界で有名になった宮崎駿ですが、この「風立ちぬ」を最期に監督を引退すると発表し、記者会見まで開いたもんだから、長年ハヤオの引退するする詐欺に騙されてた人たちも「これはいよいよ本気か」と一躍話題になりましたが、しかしその後、昨年末に鈴木敏夫Pが引退撤回を言い出したりして、これ、もうよくわかんねえな?

宮崎駿監督が引退撤回?―大晦日番組で鈴木敏夫さん撤回示唆(おたくま新聞)

12月に公開された高畑勲カントクの「かぐや姫の物語」の興業収入が20億と、制作費50億をはるかに下回る結果となってしまったため、その赤字補填として宮崎カントク再登板?というハナシも聞こえてきますが、定かではありません。この「風立ちぬ」が最終作となれば、あまりに美しい有終の美として永遠に語り継がれるでしょうが、やっぱりワタシとしては、せひもう1回だけ頑張っていただき、地位も名誉もかなぐり捨てて、ロリ、美少女、メカ、パンチラを、ラピュタのような冒険活劇でキャラが狂ったように動きまくる作品を作っていただきたい!かつて1980年代に美少女エロアニメの先駆けとして流行った「くりぃむレモン」を見て、ハヤオが「オレだってくりぃむレモンみたいなの作りたいけど、ガマンしとんねん!」と言ったらしい(あくまで噂)けど、もし本当なら、人生の最後にぜひその思いを遂げてほしいと、無責任に願っております。




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恐れるな!盗め!作れ! 『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST』

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以前に岡田斗司夫氏が勧めていた本で、アメリカの作家が若きアーティストの卵たちに向けて書いた、創作するうえでの心構えを説いた一冊、『クリエイティブの授業 STEAL LIKE AN ARTIST』(作:オースティン・クレオン、訳:千葉敏夫、実務教育出版)。アマゾンでポチって読んでみたら確かにこれ、すごくイイ。

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