<北海道ぼっち紀行(8)>函館、いかめしリベンジ!

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朝5時30分、ホテルの部屋から観る五稜郭タワー。

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6時30分にホテルをチェックアウトし、市電に乗って函館駅前へ。まずは函館の朝市へ寄ってみる。

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海産物、果物、農産物など扱う店がズラリと並んでおり、店の呼び込みと並んでいる品々を眺める客でとてもにぎやか。
巨大なカニがウニョウニョと手足をバタつかせているサマは、まるでエイリアンのフェイスハガーみたい。

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とりあえずメロンをひと切れ買ってみる。ひと切れ200円。

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メロンの果肉をかじると、甘いジュースがジュワッと口の中にほとばしる。
鮮烈な香りが鼻腔を吹き抜け、寝ぼけ気味だった頭と身体が一気に目を覚ます。
うまい、うますぎる!
朝市でごった返す人の視線など気にせず、果汁をポタポタ垂らしながら、夢中で果肉にむしゃぶりついてしまった。
函館朝市のメロン、まだひとつ忘れられない味が増えた。

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さて本来なら、ここ朝市で海鮮丼を朝食に食べるのがお決まりの観光コースらしく、実際まだ朝7時を回ったばかりだというのに、海鮮丼を扱う店は客でごった返し、店の前には長蛇の列ができている。
しかしワタシは海鮮丼をあっさり捨て、ついでに五稜郭や元町、函館山といった函館観光をも捨てて、朝8:18分の長万部行きの函館本線に乗り込む。

そう、すべては『いかめし』のため。

森駅の売店にいかめしが並び始めるのはAM9時30分から。
そしてこの電車が森駅につくのは9時46分。
前日に売り切れで食いそこねてしまった、あの森駅のいかめしを今度こそ確実に食べてやる。
ただそれだけのために朝早くのローカル線で森駅へ向かうことにしたのだ。
そう、まさにこれは、ワタシの意地ととプライドをかけた、いかめしリベンジ!

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しかしのんびりと走り続ける電車に揺られているうちに、ワタシの心はだんだん千々に乱れていく。
ここまでやって、それでもいかめしが食べられなかったら、ワタシはどうなってしまうのだろう。
いや、そもそもなぜ自分はこれほどまでにいかめしに執着してるんだ?
函館で海鮮丼や塩ラーメン食べてるほうがずっとマシじゃないのか。
なぜ。わからない。
嗚呼、いかめし。いまやオレはいかめしに支配されている。いかめしの奴隷になっている。
憎い。いかめしが憎い。
とにかく早く森駅について、さっさと決着をつけたい。
売れ切れてても、そうでなくても、もうどっちでもいいから、早く・・・・・・・・・・ッ!



9時46分、森駅到着。電車を降りるや否や、一直線に改札を出て駅構内のキオスクに駆け込む。

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あった。いかめし、あった!
先ほどまでの焦燥感も、いかめしへの愛憎も一瞬で消え去る。
昨日は「売り切れです」と無情に言い放ったキオスクのオバチャンが、今は慈愛に満ちた菩薩に見える。
菩薩サマに690円払い、ついにいかめしをゲット。
レトロ感あふれる「いかめし」のパッケージが素敵すぎて、ワタシもうどうにかなっちゃいそう。

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さっそく駅のベンチに座り、まだ暖かい弁当箱を開けると、中には小ぶりのイカが3ばい、ギッシリと詰め込まれている。
箸はない。いかの頭に刺さっているつまようじを持って、そのまま食べるようだ。

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さっそく一口、パクリ。
イカの中にはもち米がギッシリ。
甘辛醤油で煮られたイカはプリッとした歯応えで柔らかい。
中のもち米にはあまり醤油の味が沁みてないおかげで、イカの甘辛味をもち米がやさしく受け止めている。
シンプルな味だが、シンプルがゆえにうまい。
小さめな箱だけど食べごたえは十分で、すっかり満腹になってしまった。ごちそうさま。

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あれほどまでに恋焦がれたいかめしを5分で食べてしまった後に、心中に去来したのは大きな達成感。
そして若干の虚しさであった。
フゥ・・・・とため息をついたワタシの耳に、向かいで電話しているキオスクのおばちゃんの声が聞こえてくる。
話を聴いてると、なんと、いかめしの予約注文を受けている。
どうやら森駅に降りる時間と人数を事前に連絡しておけば、オバチャンがいかめしを取り置いてくれるようだ。
いかめしって予約できたのかよおおおおお!
もっと早く言ってよおおおおお!
函館観光を捨てて、いかめしのために駆けつけたオレの立場はあああああ!



などと嘆いてみても、後の祭り。
しかも次の札幌行きの特急まで、一時間半も待たなければならない。
このまま駅のホームにいても退屈なので、森駅の外に出て、周辺を散策してみる。

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ちなみにこちらが、元祖いかめしを作っている柴田商店。森駅のすぐ近くにある。

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なんだか時が止まったような、静かな田舎町をホテホテ歩いていると、空き地を発見。
空き地を横切る道の向こうに、海が見えた。

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海へ出る。
遠くの浜辺で家族連れがキャンプをしている。
子供の頃は山育ちだったせいか、今でも海を見ると心が踊ってしまう自分がいる。

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海を背中に向けると、見えるは双峯、駒ケ岳。
どこまでも静かな街の、海と山を眺めながら、ゆるやかに時は過ぎていく。
北の旅も、そろそろ終わる。

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(続く)



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博多のイワシ明太はイワシのお腹に明太子を詰める食べ物です。どっちがより外道でしょうね…?美味しいけど。

Re: タイトルなし 

> グンタイさん
そちらも考えてみると十分グロいですねw
それでも美味しそうと感じてしまう
人間とは業の深い生き物です(合掌)

イカ娘 

こんばんはウツロメさん、NHRです。
今回のイラストはイカ娘ですね、そのイカ娘に関する話でウツロメさんは知っているかもしれませんが、そのイカ娘の作者の安部さんは新人漫画賞の際の評価に、厳しい評価はしているが才能はあるとしている人たちと単に厳しい評価をしている人たちの2つに別れていました、どちらにしてもかなり厳しい評価はされていました。
そこで面白いのは前者の評価をしているのは「浦安鉄筋家族」の作者である浜岡さんと他1名です、やはり長期にわたり作品を書き続けている浜岡さんには安部さんに何か才能を感じるところがあったのでしょうと思える話です。

Re: イカ娘 

> NHRさん

コメントありがとうございます!

そのイカ娘のエピソードは聞いたことがあります。
私自身も最初にイカ娘を読んだときは、絵は可愛いけど面白くなるのかな?と思ってましたが、
個性的なキャラを活かしたストーリーを作るのがうまいですよね。

「進撃の巨人」が最初ジャンプに持ち込まれた時も、編集者の誰もその才能を見抜けなかったそうですし、
才能を見抜く力もまた、才能なんでしょう。
ハロプロの新人の才能を見抜く力とか、本当にすごいとつくづく思います(笑)。



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