『ジャンプ流!』の冨樫義博センセイ特集が面白い!

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『ジャンプ流! Vol.25』を買いました。この『ジャンプ流!』に付属しているDVDには、冨樫義博センセイが実際に絵を仕上げていく過程や漫画の制作現場の様子などが収録されていて、いち冨樫ファンとしてはこらもう買うしかないよな!

さて早速DVDを拝見。前半は冨樫センセイがクラピカのカラーイラストを完成させるまでの作画映像が見れるのですが、いやー、観ながらすんげえ興奮しました。冨樫センセイ自らの手でクラピカが描かれていくだけでハンタ好きとして興奮モノなのに、作画のポイントやテクニックなど興味深いハナシが語られていて、絵描きの端くれとしても非常に刺激受けまくりでした。

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まずは下描きから。冨樫センセイ曰く、「なるべく下書きやってる間にやる気を出す。下書きを書きながら着色など次の作業のことを色々と考える。完成までの集中力を持たせるために下書きであんまり神経使わない。」とのこと。アタリ線とか無しでダイレクトにクラピカを直書きしていくのを見て、「ああプロはいきなり描いてもバランスよくキャラ描けるんだなあ」と思いました。自分はキャラを描くといつも左右のバランスが狂って歪な絵になっちゃうので・・・・・

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普通は下描きの次はペン入れなのですが、冨樫センセイはプレペン入れ→彩色→ペン入れ(本番)という手順で作業を進めます。プレペン入れとは彩色の前にある程度形が残るように大まかにミリペンで線を入れる作業。本番のペン入れを彩色の後にするのは、「使用するアクリル絵の具が水性なので、先にペン入れしちゃうと彩色時にペン線がにじむため」とのこと。長年の試行錯誤でこの作業手順にたどり着いたそうです。なおプレペン入れ後の消しゴム掛けも、やりすぎると紙がケバ立って色の乗りが悪くなるのでほどほどで済ます模様。このへんは紙に描く作業ならではのノウハウですね。

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次に彩色。「色に関しては才能がない。こだわりがない」と語る冨樫センセイ。主人公の髪の色も最初に一応決めるが、途中で飽きて変えたくなるそうです。色選びに関しては汚い色が好きで、できるだけ色を混ぜて彩度を落としていくとのこと。さらに「マンガで一番楽しいのはネーム。ネーム前段階のどんな感じにしようと考えているときがピーク」だそうで、いちファンとしてはそれはもうそうでしょうねと納得しきり。ただネーム後の作業がどんどんテンションが下がってくるようで、自分で課題を設けたりしてテンションを下げない工夫もしているのだとか。かつて中島らもが「話を考えた後、原稿用紙に字を埋めていくのがとても面倒くさい」と語ってましたが、それに似た感じなんでしょうかね。

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彩色の後に本番のペン入れ。ペンはカブラペンを使用。髪や身体の線はダイナミックにガッガッと音がなるくらいの筆圧で一気に描いてる一方、顔や指などの細かい箇所は細かくペン先を動かして線の強弱をつけてました。漫画家って一筆でサラサラと描くいていくイメージが勝手にあったので、色を塗り重ねる感じで強弱をつけていく描き方は印象に残りました。なお仕上がりについては「できあがりとしてはこれが100%。これ以上足していくとクオリティが下がっていく。これまでの経験上、勢いで流れでやった方が上手くいく」そうです。

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後半は冨樫センセイの制作現場の様子が映されました。「冨樫センセイはアシスタントを雇わず、一人で描いている」という噂を聴いていたのですが、実際はアシスタントは5名が常駐とのこと。・・・・・あの連載ペースで5名も常駐する必要があるんですかセンセイ?(小声) アシスタントの方は「冨樫センセイはすごい優しくてお茶目な先生。テレビ見てあーだこーだ言いながら、いつも情報のアンテナを張っている」と語ってました。

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本棚には冨樫センセイが敬愛する鳥山明先生の画集が。「鳥山明センセイは神。天上人。鳥山先生がいなかったらここにはいない。目標ではないけどなるべく近づきたい。心の支え。」

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画材のこだわりはあまり無いようです。メーカーも特に気にせず、あれこれ試して最終的に生き残ったのがカブラペンとこれらのミリペン。

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センセイの机には、現在連載中の暗黒大陸編のキャラ設定表や・・・・・(まだ登場してないカキン王子の母親たちの絵も見えますね)

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連載当時の原稿が。「10週分あらかじめ描きためて準備した」そうですが、結局準備した10週分きっちり使い切って連載中断しましたねセンセイ(泣)

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さらには「ネットがざわつく感じの原稿」とセンセイ自ら語る昔の原稿も披露。天空闘技場のヒソカvsカストロ(単行本第6巻収録)のところですね。「半日で原稿19ページミリペンで仕上げた。ネームを考えるのが好きで時間をかけてるうちに原稿を書く時間が無くなった」そうで、単行本でもその時の荒々しい線がそのまま堪能できます(笑) 「その時のテンションを大事にしてそのまま載せてたりもするが、どうなんだろうという気持ちもある」とのことですが、どうなんだろうとは一応思ってたのか(驚) おそらくこのDVD収録のためにわざわざこの原稿を用意したと考えると、センセイなりの弁明なのかも?

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「ジャンプで連載することは夢。今でも夢の中にいるみたい。」と語る一方で、「話を考えるのに時間をかけたいので、もう週刊のスタイルとは合わなくなっていると自分でも感じている」と吐露している冨樫センセイ。2016/11/6現在もなお連載休止しているHUNTER×HUNTER。今のままの連載ペースでは暗黒大陸編の完結が20年後でも無理そうで、今後どのような連載の形をとっていくのかは気になるところです。今回のDVDは2016年のジャンプ連載前or途中の時期を収録していたようなのですが、正直一番知りたいのは連載休止中の冨樫センセイの動向なんだよなあ・・・・・(遠い目)。

ともあれ今回のDVDは冨樫ファンにとっては永久保存版ともいえる内容でした。これからも何度も繰り返し観ながら、ハンタ連載再開の時をのんびり待ち続けようと思いますハイ。あ、絵の精進もしなきゃ(;´・ω・)






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