イライラ、ヤキモキ・・・でも読んじゃう! 『進撃の巨人』10巻 感想

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諌山創『進撃の巨人』10巻を読む。





主人公:エレンの仲間が実は巨人だったり、世界の秘密を知ってるという展開がここにきて連続。

いや面白いよ。面白いんだけど。

序盤の頃に感じていた巨人の謎、そして壁の向こう側の世界に対する謎の壮大さが、「実は内輪の人間が関わってた」という事実が明るみになるにつれ、なんだか尻すぼみになっちゃった感が否めない。

あとライナーとアルベルトが「5年前に人類を襲った巨人だった」というヘビー級の事実が、何の盛り上がりもなく、極めてさらりと語られたのは、ええええええーって思っちゃった。

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人類の100年間の平和を奪い、エレンの母親を殺した要因にもなった、ある意味エレン達の宿敵ともいえる鎧の巨人と超大型巨人。その正体が実は自分たちの仲間だった!というのは、物語の1つのクライマックスに匹敵する事実。

そこはそんなヘンに狙ったオフビ-トな演出じゃなく、例えベタベタでもアニの時みたいに、もうガッツンガッツンに盛り上げなきゃいけないトコでしょ、諌山センセイ!

10巻まで来ても、なかなか見えてこない巨人や世界の謎。とりあえず、人類の天敵とされてきた巨人の正体が、実は自分たちと同じ人間だった、という事実は明るみになってきたけど、一方で司祭やクリスタなど、謎を知る人間が次々現れているのに、あれこれ理由をつけてなかなか真実を告げさせようとしないトコロに、ついイライラ感が募る。

「巨人と世界の謎」への興味だけで、読者をここまで引っ張ってきてる物語だから、この謎が解明されたら物語も終わっちゃう。だから連載のためにも謎の解明をできるだけ先延ばししなきゃいけないのはわかるんだけど。

でもこのままだと、謎に対する期待値のハードルがドンドン上がってしまい、真実が明るみになっても「なーんだ、こんな程度だったのか」で終わっちゃいそうで、そこがちょっと心配。もうちょっと読者にストレスを感じさせない程度に、真実を小出しにしてくれたほうが良いと思う。さらに言うなら、そもそもワンアイデア・ストーリーな時点で長期連載向きじゃないんだし、もうここいらで覚悟を決めて、ここから一気に畳み掛けて完結まで持っていくのもアリなんじゃないかなー。

ところで4月からついに始まった「進撃の巨人」のアニメ版、放映された2話まで観たけど、これがまあ非常にクオリティが高い!

アニメ『進撃の巨人』 第1話「二千年後の君へ」(無料放送・ニコニコビューワ)


原作では断続的に語られたエピソードが時系列順に整理され、さらに原作で語られなかった部分をアニメで補完するなど、まさに原作とアニメの理想的な関係を作り出している。(アニメ版のストーリー構成はジョジョに続き、小林靖子サマが担当。さすがやで靖子にゃん!)

このアニメ化で「進撃の巨人」がさらに盛り上がることは間違いないけど、はたして原作はこのビッグウェーブに乗って、さらにはばたくことができるか?色々不満も書いちゃったけど、なんだかんだで面白いマンガなのは間違いない。好きなマンガだからこそ、最後までキッチリ完走してほしいと願っております。ガンバレ、諌山センセイ!



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