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伝説の奇書!? 志茂田景樹『戦国の読売巨人軍』を読んでみた

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あの志茂田景樹センセイが1995年に発表した『戦国の長嶋巨人軍』。志茂田センセイといえばその昔は奇抜な衣装でお茶の間を席巻し、最近ではツイッターで数々の名言を残されたりと今でも活躍中の大先生ですが、センセイの作品をちゃんと読むのは実は今回が初めてで。

ジャンルとしては「戦国自衛隊」などに代表される架空戦記モノなのですが、本作はあのミスターこと長嶋茂雄率いる読売巨人軍(1992年当時)が戦国時代にタイムスリップして活躍するというストーリー。いや確かに巨人「軍」だけど、ただの野球チームが戦国時代に行ってどうする!? しかも信長チームと試合って何?どういうコト? ネットパトロール中に本書の表紙画像をふっと見かけたのをきっかけにどうしても気になってしまい、ついにアマゾンで本書を取り寄せてしまったのだった。

(以下、ネタバレ全開です!)



冬季トレーニングの一貫として自衛隊の演習に参加した巨人軍。長嶋カントクが90式戦車に乗り、その後ろを当時まだ巨人の選手だった落合、桑田、松井たちが60式小銃を抱えて走っているという、冒頭からえらくシュールな展開だなと思う間もなく、突然地震が起きて巨人軍はなぜか戦車ごと1560年の桶狭間にタイムスリップ。まさに信長と今川義元が一戦を交えている歴史的瞬間に出くわした巨人軍でしたが、信長を背後から狙おうとする今川義元の兵たちを発見すると、ミスターは一切の躊躇無く「よし、撃てい!」と銃を一斉掃射して義元の兵を射殺! おい野球チームがなに平然と人殺してんだYo!しかしそれが縁で織田信長に気に入られ、以降信長と行動をともにすることになるのだった。

いきなり戦国時代を生きることになった野球選手たち。ただでさえ理不尽な状況の中で、信長をはじめ曲者ぞろいの戦国武将を相手に、ミスター達は果たしてどう立ち向かい、生き延びていくのか?そして現代に帰れるのか? この先に待つハードで波乱万丈な展開を期待しながらページをめくり続けたのですが。

しかしそれからのミスターは信長に野球を教え、グラウンドを作らせて前田利家、木下藤吉郎、徳川家康たちと一緒に野球をプレイに興じ、戦国の世に野球ブームが到来。ミスター達も特に現代に帰ろうともせず、野球を広めるために諸国を漫遊し、現地の若者を集めて二軍を作り、鶏や牛を飼って商売に精を出し、戦になれば武将たちを戦車や迫撃砲であっさり蹴散らす始末。特に苦労や葛藤も無く、巨人軍による成り上がり物語が淡々と進んでいくのだった。ところで信長といえば最後は本能寺の変。信長の最期を前に果たしてミスターたちはどう行動するのか?と思いきや、近畿平定後に攻めてきた武田信玄を退けたところでジ・エンド。結局本能寺の変までは行かず、ミスター達も最後まで現代に帰ることはないのだった。えっ、何それは・・・・。

せっかくのオモシロ&トンデモ設定なのに、あまりにも何も盛り上がらないまま終わってしまい、なーんか美味しそうなラーメンだと思って食べてみたら全然味が無かった、そんな感じでちょっと残念。自分は野球に関心がないのですが、もし巨人ファンがこれを読んだらもっと楽しめるかというと、別にそうでも無さそうなのがまた残念。まあコレを4000円も出して買っちゃった自分が一番残念なんだが(泣)。マニアからは伝説の奇書として語られていた本作ですが、2013年に漫画化されたとのこと。一体これをどう漫画にしたてあげたのか、怖いもの見たさで一度読んでみたい気がしなくもない。




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